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電気自動車の充電、小電力で最大48台

小電力で最大48台充電可能な電気自動車の充電システムをKDDIが開発したとのニュース。
最大のポイントは、マンション共用部に使用されることが多い30アンペア程度の電力に対応したこと。

以下、日経WEB版引用

電気自動車の充電、小電力で最大48台 KDDIが開発
マンションや商業施設向け

2010/11/1 12:33

 KDDIは一般のマンション共用部などにある契約電力で、最大48台の電気自動車を充電できるシステムをこのほど開発した。イベントなどでの一時利用もしやすいよう移動式にした。豊田通商と組み、大規模マンションやショッピングセンター、空港など大型駐車場を備えた施設に11月から販売する。

 開発した「スマート充電システム」は小電力に対応した充電器で、マンション共用部に使用されることが多い30アンペア程度の電力に対応。電池残量が少ない車を自動選択し、2台ずつ順に充電していく。複数台を同時に急速充電するシステムは開発が進んでいるが、大容量の電力が必要だった。専門設備がないと電力の確保が難しく、設置場所が限られていたという。

 新システムは制御装置と12台分の接続機で構成している。滑車付きで重さはそれぞれ75キログラム。ICカードをかざして個人認証すると、充電の途中経過や終了を携帯電話などにメールで通知する機能も備えている。価格は12台用で約400万円から。接続機を増やせば1つの電源で48台まで充電することが可能。

 豊田通商が自治体や不動産開発会社に向けて、2012年度末までに数十台の販売を目指す。

 KDDIは東京電力と実証実験を進めるなどスマートグリッド(次世代送電網)関連のノウハウを蓄積しており、充電器の投入で新規事業分野の育成に弾みをつける。